ご挨拶
今後薬剤師が増えていく中で、より患者の立場に立った職務が求められています。
医療機関の中において、チームの一員として薬剤師業務を全うすることが重要であることはいうまでもありません。しかし地域に根ざした医療の実践には、患者と医療機関をつなぐコーディネーターとしての役割を果たす必要があります。
最良の薬物治療とは、最も薬を飲む期間が短いことです。そのために必要な患者情報をきちんとまとめること、それを医師もしくは適切に医療機関に伝えることが最良の医療実践に重要なのです。
それは薬物治療かもしれないし、健康食品のアドバイスかもしれないし、単なる話し相手に過ぎないかもしれません。しかし患者が求める医療について、薬の専門家として出来ることは決して服薬指導だけではありません。2005年に発表されたアメリカのデータを見ると、死亡原因の第5位に医療ミス(薬の副作用含む)、第9位にヘルスケアの欠如、というものが入っています。今起こっている症状は病気なのか、副作用なのか、患者はわからないまま薬を飲み続けています。副作用が病状の悪化と受け取られ、更に薬を投与されるケースもあります。一方メディアから次々と新しいヘルスケアに関する情報が配信され、何が本当に身体に良いのか分からなくなっています。私たち薬剤師は直接治療をすることは出来ませんが、治療を受けるよう勧めること、情報を精査し患者に伝えることが出来るのです。
弁護士や税理士らと同様に、会社や個人に対し様々なアドバイスが行える薬剤師はほとんどおりません。薬のことだけではなく、医療を取り巻く様々な諸問題について幅広い知識を持ち、医療人としての見地から意見を言えるような人材が育つことが今の日本に必要なのではないでしょうか?薬剤師は今ドラッグマネジメントからヘルスケアマネジメントへと活躍の場を広げていかなければなりません。
私たちが社会の中に入り込んでいくことは、メディアによって配信された刺激的かつエンターテメント性の高い情報を一人一人の患者のレベルに合わせて翻訳することでもあります。患者にとって適切な情報をうけることは、患者自身が自立することを促すことになります。
患者力を上げることこそが、日本の医療危機を救う第一歩なるのです。
アムズ・メディカル・コンサルティング
代表 伊藤俊彦
• 個人向けコンサルティング • 企業・法人向けコンサルティング • 医師・医院向けコンサルティング |